2020-01-01から1年間の記事一覧

78)裏のKさん

我が家の裏のお宅は高齢者の男性の一人住まいである。どこかの大学の先生だったようで、我々が引っ越してきた当初は、時々学生らしい若者達が訪ねてきていた。 しかし、何年も過ぎて、退職されたのであろうか、少しずつ訪問者も減り、Kさん自身が家を空けら…

77)テレビのフリガナ

大雨が続いて各地に豪雨被害が出ている。災害国日本では災害がしょっちゅう起こっているので、そういう時はテレビニュースにかじり付いていることが多い。ニュースといえば、私達の世代はやはりNHKである。 今回は鹿児島と熊本での災害が大きかった。特に…

76)レジ袋有料化

2020年7月1日よりレジ袋の有料化が全国一斉に始まった。ビニール袋の利用を抑え、プラスチックごみを削減するという政府の方針である。コンビニ、スーパー、デパートなどすべての店で無料のレジ袋がなくなった。 きのうスーパーへ行ったとき、若者が花柄の…

75)ゴミ収集

私が住んでいる東京都のH市は、数年前に、住宅のスパンごとにあるゴミ置き場での収集から、自宅の前に出す戸別収集に変わった。近所のおばあちゃんは、「絶対反対だ、市役所に電話する」などと不満を漏らしていたが、私なんかはわざわざゴミ置き場まで持っ…

74)車椅子の女性

東京都千代田区の秋葉原と、茨城県のつくば市を結ぶ「TXつくばエクスプレス」に乗っていたときのことである。 TXは首都圏新都市鉄道の通勤電車路線として2005年に開通した。それまでは常磐線しかなかったため、つくば市の、またその沿線の住民にとっては、…

73)ラジオ体操と私

何年か前から朝6時半からのラジオ体操をしている。冬場は6時半に起きるのが億劫になってサボる時があるが、それ以外の季節では欠かさないようにしている。 ラジオ体操は、第一体操と第二体操の間に、首の運動が入る約10分の体操時間である。アナウンサーは…

72) #日本語 「聞き間違い」

私も夫も後期高齢者の仲間入りをして、日常生活で相手の言うことを聞き間違えることがしばしば起こる。 昼食に私はうどん、夫はラーメンを食べているとき、うどんのしこしこ加減がなかなか良かったので、私が「お父さん(夫のことをそう呼ぶ)も2、3本すす…

71)中島みゆきのファンです。

今年はコロナ禍で各種のイベントやコンサートが延期、中止になっている。『中島みゆき 2020 ラスト・ツアー「結果オーライ」』も御多分に漏れず、全コンサートが中止になった。コンサートに申し込み、5月7日の入場券が手に入るはずだった私も参加できなく…

70)「読み聞かせ」デビュー②

「読み聞かせ」の2回目は、3か月後の5年生のクラスであった。落語絵本を続けることは決めていたが、1回目でその難しさを知ったので、比較的ストーリーのわかりやすい「まんじゅうこわい」を選んだ。仲間の小坊主の一人が本当はまんじゅうが大好きなのに…

69)「読み聞かせ」デビュー①

1年ほど前から市のボランティア活動で小学生に対する「読み聞かせ」をしている。絵本の「読み聞かせ」が中心だが、高学年には絵本ではなく物語を暗記して語ることもある。 近所のTさんがずっと前からやっておられて、Tさんの姿を見るたびに自分も参加したい…

68)外国人留学生の会話(10)晩婚大国日本③

「晩婚大国日本」③では、結婚と子供の問題、結婚せずに子供を作ることの是非、少子化の問題、などが話題となっている。結婚することによる負担が女性にのしかかることも女性が子供を産まない理由ではないかという意見も出た。留学生の意見の背景には、彼らが…

67)外国人留学生の会話(10)晩婚大国日本②

会話「晩婚大国日本②で」は、結婚の意味や意義についての討論が行われ、結婚がしたいかどうかの意見がそれぞれから出た。皆まだ学生であることもあって、結婚には消極的なようである。 ・・・・・ d:昔も、あの、ヨーロッパのほう、ドイツでもそういう結婚…

66)外国人留学生の会話(10)晩婚大国日本

若者の結婚年齢がどんどん上がっている。これは日本だけでなく、アジア各国でも欧米でも共通の現象らしい。今回は新聞のコラム「晩婚大国日本」を読んで、外国人留学生がどのように考えているかのディスカッションである。参加者は中国、韓国、アメリカ、ド…

65)カモの旅立ち

一日に一回は散歩に行く。昼ご飯が済んで一休みしたあと、午後1時過ぎに行くことが多いが、夏場は暑いので午前中に出かけることも多い。 時間は20~30分。散歩コースは3つか4つほどあって、その日の気分で決める。その一つが、近所の子供公園に隣接してい…

64)腰痛と私

整形外科では定評のある八王子の〇〇クリニックに通い始めて1年になる。 転んだわけでもないし、どこかに背骨をぶつけたわけではないのに、去年の初めごろから腰が痛くなった。20年ほど前何度かぎっくり腰を起こし、それ以来、骨の周りの筋肉を強くするサプ…

63)外国人留学生の会話(9)余暇③

会話「余暇」の③である。外国人の日本語がわかりにくい大きな要因に、同じ事柄の繰り返し、言い直しがあるが、会話③でも、「田舎に、田舎で」「あまりないんで あまりないんで」「友達に、友達の家に着いたり」のように言い直し、繰り返しが目立つ。たぶん日…

62)外国人留学生の会話(9)余暇②

「留学生の会話」(9)で、テーマ「余暇」の②である。会話に参加している学生はかなり高度な日本語が話せる学習者が多い。しかし、長々と話したあと、何を言いたいのかがわかりにくい場合が多い。もう少し整理して、はっきりポイントを押さえて言ってほしいと…

61)外国人留学生の会話(9)余暇

参加者はアメリカ、イギリスなどの欧米系が多く、それに南アフリカ、韓国、中国の学生も加わっている。彼らなりに、「余暇」に対する自分なりの考えを持っているようだ。 会話参加者は上級レベルの留学生達であるが、中には話し言葉に慣れすぎていて、よくし…

60)ネット通販と私

ネット通販のアマゾンで商品を注文するようになって20年近くになる。書籍類を注文することが多く、2日ほどで届くので便利である。 最初はネットでの申し込みがなかなかうまくいかず、何度か失敗した。注文を取り消したいとき、また注文数を変更したいときな…

59)母のお世話

母は101歳で7年前に亡くなった。(父はその6年前に亡くなっている。) 父が死んで、母一人になったとき、母は一人暮らしを望んだ。しかし、何かあったとき、たとえば失火したりしたらご近所に迷惑がかかるということで、結果的には一人暮らしはしない(さ…

58)外国人留学生の会話(8)ネット社会③

①②続いて、「ネット社会③」でも子供に対するインターネット教育、親のあり方などの議論が続く。 ・・・・・ g:子供は(→が)もし不正のホームページを(→に)行ったら、必ず悪影響が生じるでしょう。 だからパソコン会社としては不正のホームページを子供に…

57)外国人留学生の会話(8)ネット社会②

前回に続いて、インターネットの正しい使い方を、子供たちにどのように方向づけていく(躾けていくか)が会話の中心になっている。ネットの使い方の基本には「人格」が関わっているという意見もあった。会話は学習者の発話のままを載せている。(→ )の中の…

56)外国人留学生の会話(8)ネット社会

会話の参加者はアジア系の学生が大部分で、中国、台湾、韓国、そして、アメリカ滞在の長い日本人が加わっている。50)~52)「ネットだと別人格」に比べ、国籍も参加者数も限られている。会話のテーマはインターネットとの付き合い方、特に子供に対する躾け(…

55)愛犬エル

夫が薄茶色の子犬を拾ってきたのは、子供が中学生のころ、もうかれこれ30年以上も前になる。家の近くの自動販売機の下でうろうろしている子犬がいた。可愛いと思ったのか、かわいそうと思ったのか、夫はそのまま抱いて連れて帰ってきた。 我が家では夫も私も…

54)人は何のために生きる?

きのうの深夜便「明日へのことば」はゲストが「さだまさし」だった。少し軽いところがあるので批判的に見てしまうシンガーソングライターだが、「幸せとは何か」という質問に対する彼の答えはおもしろかった。 「幸せって人と比べることで感じるんですよね」…

53)外国人の話し方の傾向③

46)に続いて、外国人留学生の話し方の傾向について考える。文法面では助詞の使い方や動詞の適切な形がとれないという話をした。ここでは、もう少し大きなスパンとしてく文と文とのつなぎ方について考える。文のつなぎ方は大きく二つに分けられる。 1.副詞…

52)外国人留学生の会話(7)ネットだと別人格③

「ネットでは別人間③」では、②に続いて、インターネットで仮名(かりな)を使うことのメリット、デメリットが話されている。自分の考えを説明するに十分な日本語力が身に付いていない者も多く、わかりにくくなっている部分が多い。(→ )で訂正や補足を加え…

51)外国人留学生の会話(7)ネットだと別人格②

ネットで仮の名(仮名(かりな))を使用することについてのディスカッションが続く。若者らしい考え方をしている者もいるし、慎重にメリット、デメリットを考えている者もいる。学習者の話し方についてであるが、自分の意見をまとめたり説明したりするため…

50)外国人留学生の会話(7)ネットだと別人格

ネット」についての会話は2種類(「ネットだと別人格」と「ネット社会」)お送りする。二つの会話はそれぞれ別グループが行っていて、「ネットだと別人格」は中国、台湾、韓国というアジア系の学生とアメリカ、イギリス、ドイツ、などの欧米系から、「ネッ…

49)外国人留学生の会話(6)余剰博士③

外国人留学生の会話「余剰博士③」をお送りする。就職と親との関係、企業の考え方、社会のとらえ方などを踏まえて、本人自身が学歴や仕事を通して自分をどう位置付けていくかに話が及んだ。 ・・・・・ 市:sさん、何か意見ありますか、今のことで。もし、あ…