2021-01-01から1年間の記事一覧

161)★ #日本語文法 ものがたり3★「は」と「が」③

前回は「は」が役割として、「対比」の意味合いを持つことを見てきました。「対比」とは、2つ、またはそれ以上のものと比べるというの意味です。 今回は学習者(日本語を学んでいる人のこと。ここでは、日本語を学んでいる外国人を指します)の、「は」と「…

160)ピアノを弾く漁師さん

YOUTUBEでも動画が発信されているので、ご存じの方もいらっしゃるかと思うが、ピアノの上手な海苔漁師さんが話題になっている。「さんまさん」の番組で取り上げられたらしいが、ピアノとは何の縁もなかった1人の中年男性が、7年かけて見事ピアノの名演奏を…

159)庭作り

結婚当初は風呂なしの民間アパートに、しばらくして社宅に、そして、転勤に伴って茨城の地に小さな一戸建てを持った。マイホームは夫の勤務先からは約1時間半かかった。 今でこそ職住接近が好まれているようだが、そのころは住まいのドーナツ化現象ともいう…

158)薬の話

前回は、「自然が作った青いビーム」という童話を紹介させていただきました。ご好評(?)につき、今回も童話をお送りします。題は「薬の話」です。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 僕たちは薬軍団。ほら、病気…

157)自然がつくった青いビーム

今日お届けするのは、私の初めて書いた童話です。子供が小さいときに、勝手に作って、話してやっていたものですが、そのときは子供達がとても喜んで、特に「ビーム!」というところが気に入っていたようでした。何年かして、童話〇〇賞というのがあって、応…

156)★ #日本語文法 ものがたり2★「は」と「が」②

前回は、「は」と「が」について少し考えました。そこで出てきた文法的な事柄は、次の3つでした。 「が」①:「~が」を使うと、複数の中から1つを取り出している感じがする。 ②:何か新しい人やものが登場するときは、「~が」を使う。 「は」①:状況や話…

155)缶詰料理

いつ買ったのか、誰が買ったのか忘れてしまった缶詰が棚の奥にあったりする。絶対自分が買ったものなのに、すっかり忘れていて、「この缶詰、どうしたんだろう?」と思ったりする。 しかし、買物に行くのが億劫になったり、すっかり食材がなくなってしまった…

154)子供が作る弁当の日

小学生にお弁当を作らせたいと考えていた校長先生がいる。香川県出身の竹内和男氏。竹内氏が「子供が作る弁当の日」を提案してから、もう20数年になる。 12歳だった教え子の小学生が30歳を越え、母親・父親になっている。その母親・父親たちが「食事作りが楽…

153)眞子さまのこと

10月26日の「眞子さま・小室圭さんの記者会見」はお2人、特に眞子さまがどんなコメントをなさるか楽しみでもあった。 約11分余りの口頭でのお話で、いくつか印象に残ったことがあった。1つは眞子さまの声が高くて可愛らしいこと。これが30歳の女性の声かと…

152)★ #日本語文法 ものがたり1★「は」と「が」①

私は長い間外国人に日本語を教えてきました。日本語の文法、会話、漢字、読みもの、リスニング(聞き方)などなど。論文らしきものもいくつか発表しましたが、それらは理屈っぽい解説が中心であり、日本語教育と関係のない一般の人々には、楽しんで読んでも…

151)野球の英語

今年はコロナに振り回された1年ではあったが、野球界では大谷に始まって、大谷で終わる一年でもあった。大谷の、あの爽やかな笑顔と振る舞いに何度も励まされた。今日は大谷さんにちなんで、かの地で使われている野球英語(アメリカ英語)を覗いてみたい。…

150)人と話すということ

真夏になって私の散歩も夕方になった。15〜20分程度のウォーキングだが、ほとんどの場合は誰にも会わず、仮に知っている人に会っても会釈するぐらいである。ところが、きのうは3人の人と、立ち話ではあったが、何分間かおしゃべりすることができた。 人とし…

149)駅・空港ピアノ

BS放送を見ていると、駅や空港などにピアノが置いてあって、行きずりの人がピアノを弾いていくという光景が放映されることがある。 駅・空港ピアノに挑戦する人は色々で、失職中の人もいれば、学生もいるし、ジャズバーなどで弾いている現役プレイヤーの人も…

148)コロナとワクチン接種

日本でコロナ感染が始まってからもうすぐ2年になる。現在第5波が収束しつつある。緊急事態宣言も今月で終わる可能性が濃くなっているが、しばらくは予断を許さないのが現実だろう。 この間(かん)、私達はテレビや新聞、雑誌その他でいくつものコロナ関係…

147)元スマップ中居正広さん

特にスマップが好きだったわけではないが、映画「私は貝になりたい」や「模倣犯」を見たとき、きれいな俳優さんだなあと思ったのが元スマップの中居正広さんである。 特に、真面目な顔をして何か考えている顔は、どこか冷たくて、無表情で、しかし、きりりと…

146)2020パラオリンピック②

パラリンピック開催の2週間どっぷりとテレビ観戦した。パラリンピックの何たるかをつかみたいと思ったし、障害者を真正面から見つめてみようと思った。 結論的には、彼らのことがすっかり好きになり、彼らの試合が非常に興味深く、心から楽しむことができた…

145)2020パラリンピック①

(9月5日に2020パラリンピックは終わった。今回のエッセイは遅きに失した感があるが、あえて載せてもらうことにした。よろしくお願いします。) 私は長年日本語教師をやってきた。アフリカ、アジア、中南米、ロシア、中東、欧米・・からの留学生や技術研修生…

144)コロナ禍での首相の呼びかけ

当ブログ「115)菅首相の話し方」で菅首相の話し方がやや遠慮しすぎることを書いた。 あれからいろいろなことがあった。政局に関して言えば、菅首相はお膝元である横浜での市長選挙に大敗し、より厳しく政治手腕が問われることになった。 今回はもう少し突っ…

143)いかの足

数日前、主人がビールを飲みながら、「子供のとき、こんなの食べたことある?」と聞いてきた。よく見ると、「いかの足」(ゲソ)であった。 「いかの足」は、私の子供時代を象徴する食べ物でもあった。 そのころの我が家は、父が中小企業を立ち上げてはいた…

142)田舎の思い出

父は中小企業を自ら起こし、一応は社長であったが、家を顧みる人ではなかった。私が生まれたときからずっと長屋住まいで、社長さんにしてはみすぼらし過ぎると言われながら、いくばくかのお金が入ったときも、決して家のために使わず、すべてを会社のために…

141)篠原涼子さんと市村正親さん

10数年前、篠原涼子さんと市村正親さんが結婚を発表したとき、私は「ああ、お似合いだな」と思った。篠原さんが妖精のような自由さを持っていて、それを温かく見守る市村さんがステキだった。 しかし、最近2人が離婚したことを知った。非常に意外であったし…

140)オリンピック開会式の評価

2020オリンピックの開会式については評価は大きく分かれた。元々オリンピック開催に反対していた人々は、つまらなかったとか面白くなかったと言い、賛成派を含めて中庸の人々は、地味だったが良かったと評価した。 日本人は何事にも人の評価を気にする。自分…

139)2020オリンピック開会式

ぎりぎりまでゴタゴタしていたので、どんな開会式になるか心配していた。結果的には、控え目であったが、震災復興への癒しや励ましも取り入れた、優しい式典になった。 7月23日午後8時から32回オリンピック大会の開会式が始まった。約3時間半のテレビ放映…

138)刑事コロンボ

水曜日夜の楽しみはBS3チャンネルの刑事コロンボである。以前放映したものの再放送であることが多いが、すっかり忘れている場合も多いので、気にせず見ている。 コロンボ刑事が年とったなあとか、太ったなあと思いながら、でも、最近のような老けた顔を見る…

137)自動車の運転練習再開

70代後半なので、運転免許の返納を考えていた。 寂しくはなるけれど、事故の責任から解放されるという安堵感が得られるし、少々のところは歩いていけば健康にもいいはずだとも思っていた。 しかし、夫が病気になって、曲りなりにも私が運転をして近くの病院…

136)詩人・絵本作家 内田麟太郎氏

詩人でもあり、童話作家・絵本作家でもある内田鱗太郎氏の話を聞き、胸が熱くなった。これは彼の子供時代の話であり、人生の話であり、生き方の話である。 まず、継母との出会い。 内田氏は6歳で自分を生んでくれた母親が死ぬ。母親は心の温かい人で、麟太…

135)笛竹人 鯉沼廣行氏

6月17日NHK深夜便「明日へのことば」で、横笛奏者の鯉沼廣行氏の話を聞いた。 タイトルは「笛との出会い、人との出会い」であった。 (冒頭の写真は鯉沼氏のofficial siteより拝借。私の昔からの友人が鯉沼先生の篠笛(しのぶえ)の弟子であり、彼女の尽力…

134)大雨の通院

湿疹が治らなくて、この1、2年皮膚科に通っている。 病院が駅前の便利なところにあるので、いつ行っても混んでいる。 きのうは、台風並みの雨と風であった。前日まではよい天気であったので、急激な気象の変化に戸惑ってしまう。 皮膚科に行くときは、たい…

133)大坂なおみさんとインタビュー

大坂なおみさんがテニスの試合後のインタビューを拒否して、罰金を科せられるというニュースが飛び込んできた。 いくつかのツイッターのやりとりのあと、彼女が実はうつ病であったことがわかり、4大大会の関係者をはじめ各方面の人達が彼女に同情的な意見や…

132)浪人することの大変さ

会合があって、ちょうど私の隣になったのが、高校の国語科の先生であった。教師歴は20数年で、学年主任になったりする中堅の男先生である。 昔からの知り合いであるので、話が弾んだ。話が高校の話になり、受験の話になり、そして、浪人生の話へと進んでいっ…