61)外国人留学生の会話(9)余暇

参加者はアメリカ、イギリスなどの欧米系が多く、それに南アフリカ、韓国、中国の学生も加わっている。彼らなりに、「余暇」に対する自分なりの考えを持っているようだ。

会話参加者は上級レベルの留学生達であるが、中には話し言葉に慣れすぎていて、よくしゃべるけれど、文を完結できない学生もいる。文末を完結せず言い放しにしたり、「~けれども/けど」で延々と続けようとするので、聞き手には何が言いたいか伝わりにくい。

根気よく付き合っていただければ幸いである。

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A:いよいよ余暇の話になります。今日(→今日は)しっかり話し合いたいと思います。司会は・・。

B:はい、司会のBと申します。よろしくお願いします。

じゃ、始めましょうか。えーと、まずはですね、ストレスの解消の仕方についてちょっと話し合いたいと思いますけど、あのう、昔のことはたぶん経験がないからよくわからないけど、両親の話、まあ、映画とかそういうものを通じて、来る(→映画とかそういうものを通じて知ることができる)ような気がしますけど、皆さん、この昔の解消の仕方と現代の解消の仕方、の違いは何かあるかと思いますか。

A:じゃ、あれですから、私が一番最初ちょっと自分がリストを作った、この、まず一点目について話したいと思いますけれども、私が少し話してから皆さんの意見をお聞きしたいと思います。

先ほどBさんが言いましたように、私も昔の方(→昔の方の)、昔のストレスの解消の仕方あまりよく分かりません。今挙げられる、例えば、映画鑑賞、お酒を飲むこと、食べること、スポーツを見ること、スポーツをすること、プレイステーションをやること、音楽を聞くこと、読書、えー、小さな旅行、大きな旅行がいろいろあると思いますけど、皆さんは日々どういうようなストレスの解消の仕方をやってますか。

あと昔のことも、もし意見があればどうぞ言ってください。

C:あ、あの、自分のストレスの解消仕方(→解消の仕方/解消法)っていうのは、やっぱり音楽やってるんで、時間があんまりない、暇とかが。でも、逆にそういうライブとかは、まあしょっちゅうやるし、月2,3回ぐらい出て、最近で(→最近は)、そういうライブで全部もうなくなりますていうか、そのストレスというか、そのステージに上がると、やっぱりもうすべて。

あの、どうりょく(→努力(どりょく))してきたものは、やっぱり、今やんなきゃいけないことは、その重さがちょっとね、なくなりますというか、やっぱりこれはいいんだって思うときもあるし、逆に日本の、日本に来て、アメリカでは何ていうの、ストレスの仕方でいうと、友達同士で酒を飲むことですね、それすごいいいと思うんです、

日本の独特かわかんないですけど、一応アメリカではみんな酒飲むことはやっぱり騒いだりして、自分酔うために飲むんですよ、ふつうは、じゃないですか。

で、そのパーティで大騒ぎして、で、結局、起きたら、あれっ、何したっけ、で、記憶なくなって、でも、日本ではこういう友達同士で、Dとか、そういう、ま、Bとかみんなで居酒屋に行って、個室で飲んだり話したりするのは、すっごいストレスにはすごいいいと思うんですよ。

なぜかと言うと、あの、別に、まー、あの、ゆっくり飲むし、話し合ったりして、今週何があったみたいで(→みたいに)。

その環境が、すごい話しやすいというか、で、それが日本のすごいfieldに(→だと)自分は思ってるいいところだし、友達、友達であれ、まあ上司であれ、仕事だったりとか。

A:一つお聞きしたいんですけど。えーと、多くの人はライブとかするんだったら、そんなにみんなやってないと思いますが、何かその準備とかでストレスとかたまるではないか(→たまるの/んではないか)と思うことできますけれども、Cさんは反対にストレスをそれで解消されるんですか。

C:場合によるんですね。あの、逆にそういうすごい焦ってて、あ、やばい、練習が足りないとなったら、ものすごくストレスが。

それ逆に(→その逆に)ライブすると、もうライブが、ライブの出来がそんなによくないってことは立つ前(→立つ前に)わかってるし、でも、ま、そういう準備がちゃんとできれば余裕でできると思うんで、最高の気持です。

B:Dさんはいろいろな趣味あると思いますけど、特にサッカーに今興味あるような気がしますけれども、サッカーすると、そういうストレスを、が、あのー、解消しますか。

D:そうですね、Bさん(→Bさんが)おっしゃった通り、サッカーが大好きなので、そして、毎週2回ぐらいやってますし、えーと、ストレス感じるときはサッカーやったらすぐストレス解消しますね。フィールドを(→に)出たら、何か、フィールドで(→に)出て、ストレスをそこに置いたまんま帰ってこれるって感じですね。

そして、えーと、昔と現在のストレスの解消の仕方を見れば、一つ何か僕自身が感じたことは、現在の人たちは何かそういう暇な時間あれば、昔の人と比べれば、えーと自分の時間に使っていることがちょっとわかると思うんですが。

昔の人はテレビのそういうもの(→テレビというようなもの)がまだ、えーと、出てない時は、人とグループとして話し合ったり、そういうトラブルを話し合ったり、そうやってストレスを解消したと思うんですけど、今の人達は、えーと自分で読書したり、えーと音楽聞いたり、もっと自分の時間を大切にすると思いますし、え~思います。

だから、現在と昔の違いは、ストレスの解消(→解消法の)違いは、えーと、一人でやるかグループでやるかていう考えもあると思います。

A:あと、現在のストレスの解消の仕方と昔のストレスの違い(→違いや)仕方を比較したいと思う人いますか。

C:そんなに変わるんですか。昔と現代の仕方。逆に質問したいんですけど。どうですか。

B:まあ、えーとですね。この間、皆はもうご存知の通りの、日本の偉大な作家の夏目漱石の本を読んでみたんですけど。

漱石が言ったのは、やはりこういう経済発展によって人の生活、日常生活がだんだん楽になってるんですけれども、逆に人間の精神的なプレッシャーが増えてるわけです。

皆さんはそういう感じはしませんか。

じゃ、Eさん、お願いします。

E:あ、プレッシャーありますね。はい。たまに思うんですけどー、私は韓国のソウルっていうところでずっと住んできて、で、今は日本の東京で留学してます。で、韓国も東京、ソウルも東京もあまり変わらないんですね。人のライフスタイルも大して変わらないと思います。

たまに思うですけど、こんなに人はごみごみしてて、競争が激しいところから逃げたいと日々思うんですね、実は。

だから、ほんと、ま、お金とか社会的な成功が手に入れれば、それはいいと思うけど、でも、それやるために、こんなにストレスがたまる日々を送らなきゃいけないと思うと、ま、ちょっとゆっくり生きててもいいから・・・。

そうですね、そういうところがあるかどうかわかんないんですけど、まー、要するに、田舎みたいなところへ一人でゆっくり住んでいきたいと思うときはあります。

A:どうも。この点についてまた(→ほかに)話したい方はいらっしゃいますか。じゃ、Fさんよろしく。