ネットで仮の名（仮名（かりな））を使用することについてのディスカッションが続く。若者らしい考え方をしている者もいるし、慎重にメリット、デメリットを考えている者もいる。学習者の話し方についてであるが、自分の意見をまとめたり説明したりするためには、どう話し出すか（文頭の形）、どう展開数るか（文のつなぎ方）、どう終わらせるか（文末の形）が整っていないと、何を言っているのかわかりにくくなる。この場合にはこの形、この場合にはこの形というように、ある程度のパターン化が必要で、実際そうしたテキストも出ているようだが、学習者がそれを身に付けるのには時間もかかるし、授業でも教えにくいのも事実ではある。
この会話でも、何を言っているのかわからない部分が多く見られる。（→ ）に示されたものは、あくまでも訂正の一例である。
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p：ａさん
a：私の考えでは、ネットの中で多く人々は（→が）仮名（かりな）を使うのは、理由がいくつかあります。一つはね、チャットとかするときに多くの人とコミュニケーションするから、だから、何といえばいい、仮名があったら、えー、たとえば私の名前の「ａと」いう人は多いですね。
自分で考えた仮名は、ま、もしかしたら一つしかないし、あと、インターネット上で、コミュニケーションしている人はあまり知らない人ですね。顔も知らないし、ま、何も知らない、その人について。
もう一つは、仮名使う、使うのは、自分の性格を表す仮名使う人が多いと思います。たとえば、sweet girlとか(笑)、ほんとにそう思います。自分の、どこ、どこからを見れば（→どこかを見て／特徴を見て）自分の仮名を表す人が多いと思います。
s：必ずしもそれを表していると言えないと思いますね。仮名を使っているということは、やっぱり自分のどっかを何か、ほんとに言ったように、おっしゃったように、何かsweety・・とか何とか、必ずしもそうだとはいえないと思いますね、僕は。
まー、どっちかというと、やっぱり誰も知らないから（→知らない人だから）、そう（→そういう）人に自分の名前さえ（→まで）教えたくない、ま、親しい人以外は、別に教えたくないという、そんなこともあるんじゃないかと思いますけど。
a：あとネット上で仮名を使っているのは、もちろん自分のこと、自分のこと隠すためということもあれば（→あるけれど）、それとも（→一方で）、えー、ネット上の相手は（→に）そんなふうに思う、思われるように仮名を使っていると思います。ほんとにsweet ladyじゃなくて、そう思われたがっているからだと思います。
p：ｓさん。
s：今ａさんの意見には全く賛成ですけれども、あのところからたぶん別人格ということば、たぶん出てきたと思います。あのところから、たぶん別人格ということば、たぶん出てきたと思います。何か自分がこういう、まあ、自分が使っている、その仮名のことをほかの人に表すために、そういう仮名に当たった（→合った）人格を自分なりに作ってしまう（→作ってしまうのだ）、と思います。いう（→こういう）ことから、何かほかの、その、別人格ということは出るんじゃないかなと、その可能性があると思います。
p：ほかのご意見がありますか。
e：私、ネットでチャットすることが全然したことがないんですけども、だから、よくわかりませんけど、でも、たぶんネットで仮名使ってということは、たぶんゲームみたいと思わない？ えーと、幻覚な世界に入って、いろいろ何か遊んでて、それだけと思います。
m：私の意見はちょうど、あの、ｓさんと同じですね。ｓさんの意見に全面的に賛成します。
p：じゃ、皆さんのご意見をまとめてみると、えーと、仮名を使うときは、自分の正体を知らない人に見せたくないときに、ために使うんですね。あと、そういう仮名を使って自分の別の人格を作って、そういう、私は、そういうふうにほかの人に思われるために使うんですねという二つですね。
はい、次のテーマを移りたいと思います。
仮名を使うこと、別人格になることのメリット、デメリットは何でしょうか、誰か、ｒさん。
r：えーと、先週読んだ、その、記事の中では、仮名をつか、仮名を使うことによって、え～と、ストレスが解消されるって書いてありました。けれども、私はそれ、単なる仮名を使うことによって、もちろん、ストレスを解消されることはないとは思わないんですけれど、それが逆にデメリットになると思います。
自分がストレスがあったら、それをちゃんとした方法で）消された（→解消した）ほうがいいと思います。けれども、仮名を使うことによって自分のほかの、たとえば作り話とかしやすくなるし、それによって、また、自分を失う、ほんとの元の自分を失うことにもつながると思います。
そして、それによって自分が困難、自信を失うことによって、困難の状態になっていることもあるし、精神的な健康のためには、それが100％ストレス解消が（→に）なるとしても、それが100％いい方法ではないと思うんで、メリットよりはデメリットのほうが多いと思います。
