50)外国人留学生の会話(7)ネットだと別人格

ネット」についての会話は2種類(「ネットだと別人格」と「ネット社会」)お送りする。二つの会話はそれぞれ別グループが行っていて、「ネットだと別人格」は中国、台湾、韓国というアジア系の学生とアメリカ、イギリス、ドイツ、などの欧米系から、「ネット社会」では主にアジア系の学生からなっている。

今回は「ネットだと別人格」をお送りする。

ここでは、なぜネット上で仮名(かりな)を使うのかという目的や意義が中心に話し合われている。

会話では、「あー、あのうー、えーと」などのフィラーや、文法的なミス、また、何を言いたいかわかりにくい個所もあるが、すべてオリジナルのままである。ご容赦願いたい。

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b:これから討論を始めます。あの、司会のbです。よろしくお願いします。

p:pです。よろしくお願いします。(拍手)

b:あの、皆、プリントお持ちですか。あのー最初に、あの、前書きを読みたいと思います。pさん、お願いします。

p:はい、インターネットが私たちのみきん(→みじか(身近))なものになってから、すでに数年の月日が流れ、今では多くの人がその多彩なサービスを日常的に利用しています。

えーと、新聞の記事によると、ネットで別人格になるの5人にいちにん、ひとりの率です。人格を変えることはストレス解消にいい効果があるそうです。

今日はネットと人格について話したいと思います。

b:はい、あの、pさんがおっしゃったように、あのー、インターネットは私達の日常生活の一部になっております。あの、皆さん、あの、インターネットをお使いになりますか、あの、毎日。

皆:(口々に)使います。

b:はい、どのぐらい使いますか。あの、Eメールぐらいですか。それとも、ネットとかしますか。kさん、チャットしますか。あの、kさんは、まあ、あのチャットするときに人格変わりますか。

k:私は自分のじん、その人格が、そのチャットをするとき変わるということが(→は)ないと思います。でも、その自分の人格は、その長い時間の中でチャットして(→チャットをしている長い時間の中で)、自分の人格が変わる、変わったということが(→だと)私はそう思います、そうだと思います。

b:じゃ、あの、プリントに書かれたテーマに移りたいと思います。

あの、最初に、あの、ネットの中でどうして多くの人が、仮名(かりな-以後同じ-)を使うのかについて話したいと思います。あの、誰かあの、考えはどうでしょうか。あの、お考え、お持ちますか(→ありますか)。持ってますか。じゃ、cさん。

c:まあ、この場合は、まあ、何よりこれは僕の話ではないんですけど、仮名を使う場合は、まあ、韓国ではチャットをするときに、何か、ナンパしようとする、その場合がたびたびありますけれども、ま、それで、仮名(かりな-以後同じ-)を使って(→使うと)、それを、何かかっこいい名前とか使ったら、ま、ナンパすることが、何かやさしい、しやすいに(→やりやすく)なるんじゃないかと、ほんとに僕の話じゃないんですけど。(笑)はい、そんな場面もあるんだと思います。

b:cさんの言ったことは仮名を使ったらナンパすることがやさしくなるということですか。

p:そういう意味ですね。

c:ま、自分が本来、ま、持っているイメージより、何か、自分持っている名前は、インターネットとかネットとかは自分、自分を(→インターネットでは自分の名前で、自分本来のイメージ)を、表すことができないんですね、ネット上だから。それで、仮名を使ったら、全部みんなが知っている仮名を使ったら、仮名を使ったら、何か一人のだんご(→たんご(単語))で表すことができるというか、そんな場面(→とき/こと)あります(→ある)と思います。