243)戦争インタビュー2

前回の「戦争平和インタビュー1」の続きです。 岡本さん家族が平和に暮らしていたフィリピンのダバオでも、アメリカ軍の襲撃が始まった。岡本さん一家は森の中を逃げまどい、12人いた家族は、1人、2人と亡くなっていく。岡本家3女しずさんの話は続く。 …

242)戦争平和インタビュー1

7月の中旬から8月の終戦記念日まで、NHKではテレビ・ラジオを通じて、原爆や戦争に関する番組が放送される。被爆地の状況や戦争の実体験を、当事者の目を通して伝えていこうという番組が多い。 その時期だけ、まるで取って付けたように放送するという批…

241)高齢女性と不眠

『週刊文春』2023年7月27号は「高齢女性が不眠に克つ五カ条」というタイトルで2、3ページの記事を掲げている。 私の周りでも、夜寝られないとか、夜中目が覚めたらそのあとずっと眠れないという女性(70~80歳台)の声を聞くことが多い。 その原因は何か、…

240)南こうせつと「神田川」

今日はシンガーソングライター「南こうせつさん」のエピソードの一部を紹介します。皆さんは、フォークソングの「神田川」を覚えていますか? ワンコーラスをご紹介します。 「神田川」 作詞 喜多條忠(きたじょうまこと) 作曲 南こうせつ作 貴方は もう忘…

239)★日本語文法ものがたり22★「人の呼称」1

猛暑が続いて大変ですが、「日本語の文法」を覗いてくださって有難うございます。今日もよろしくお願いします。 まず、前回の宿題の説明をします。宿題のポイントは、「~てから」と「~たあとで」の使い方の違いについてでした。 1)子供:遊びに行っても…

238)新・教育論「生き抜く力を育てる」2

今回は、前回に続き、高濱正伸さんのお話をお送りします。 「お母さん方を見ていると、お母さん方は子供の文章題で、子供をつぶし始める。 計算とか漢字はやった分、子供達は伸びる。分かりやすいし、あとを引かない。 一方、文章問題は違う。 文章問題も最…

237)新・教育論「生き抜く力を育てる」1

これは、NHK放送の、新・教育論「生き抜く力を育てる」(2023/6/4)の一部を、2回に分けて紹介する。講演者は、教育者の高濱正伸さん。 高濱正伸さんは30年間、学習塾を中心に2万人の子を育ててきた。 30年前に予備校講師で生きていこうと思っていた時、そ…

236)料理レシピ(焼きそば風スパゲッティ他)

今日はコクとうま味のある焼きそば風スパゲッティと、簡単まぐろ丼風生ハム丼をご紹介します。二つとも、簡単にできて、味わい深い料理ですので、ぜひお試しください。 1.焼きそば風スパゲッティ 精力的に音楽活動をしている指揮者の佐渡裕さんが、日ごろ…

235) 「★日本語文法ものがたり21★動詞た形」

今日は動詞の「た形」に入ります。 その前に、前回の宿題に触れておきます。前回の宿題は、次のab文の違いを考えることでした。 1.a.お腹がいっぱいで、もう食べられない! b.お腹がいっぱいで、もう食べることができません。 2.a.恐れ入ります…

234)認知症患者は哲学者である。

これは認知症の父親の介護をしながら、認知症の何たるかを考え抜いたジャーナリストのお話である。 彼は、父親の一言一言をノートに書き記した。父親の生き様を見つめ続けた。そして、達した結論は、「認知症患者は、世間的な約束事を忘れただけの人で、物事…

233) おめでとう!役所広司さん

第76回カンヌ国際映画祭で、日・独ドラマ映画「パーフェクトデイズ」に主演した役所広司さん(67)が男優賞を受賞した。 役所広司さんは長崎県諫早市生まれ。東京千代田区役所に就職のあと、仲代達也さんの「無名塾」に就職した。その後、NHK大河ドラマ「徳…

232)★日本語文法ものがたり20★動詞辞書形

皆さん、こんにちは! 今日はの辞書形の使い方について勉強します。 動詞の辞書形というのは、例えば、「食べてください」なら、「食べて」の「基本形」のことです。国語辞書や英和辞書には、動詞は基本形が載っています。「食べて」なら「食べる」、「行こ…

231)マスクと子供の脳の働き(2)

明和さんは、マスクと子供については次のように語った。 子供にとっては、色んな人々の表情を見ることで、「その人が今何を考えているのかな、どんなことを考えているのかなあ。」ということを経験していくことが大事です。 幼稚園や保育園からどんな声が来…

230)マスクと子供の脳の働き(1)

マスクをするかしないかが、個人の判断に任されるようになって、1週間が過ぎた。 マスクをしなくてもいいようになって、一番うれしかったのは何といっても子供達だろう。テレビ中継では、保育園・幼稚園の園児達が飛び切りの笑顔を見せていた。 京都大学大…

229)五行歌って知っていますか?

某スポーツ紙に「オレンジ五行歌」というコーナーがある。読者が五行歌を自由に応募できる。匿名も可である。 インターネットの説明では、「五行歌は、日本のこれまでの詩型から新しく考えられた自由で、書きやすく、また完成しやすい短い詩の形」だという。…

228)なつかしのパチンコ店

何年も前の話。まだ現役のころ、仕事が終わって事務所で雑談をしていた。 課長が聞いてきた。 「〇〇さんのご主人、どんなテレビ見るの?」 「うーん、スポーツかな。野球中継が好きみたいです。」 「へえ、野球見るの?」 うちの夫はそのころは隣の事務所に…

227)★日本語文法ものがたり19★動詞「て形」

前回の宿題は、(1)(吾輩は猫)である→1グループ(状態) (2)(演歌を)歌う→2グループ(動作の継続・進行) (3)結婚する→3グループ(変化の結果の持続) (4)(空が)澄む→4グループ(第四種の動詞) では、今日のレッスンに入ります。 動詞…

226)不便益(ふべんえき)システム研究科

京都先端大学教授の川上浩司(ひろし)先生は、「不便益」システム研究科を立ち上げた。国からの科学研究費がもらえた。 「不便益」とは、「不便であることが益になる」「不便であるほうがいい」という考え方である。 今の世の中、インターネットで本を注文…

225)受援力って何?

受援力(じゅえんりょく)って聞いたことがありますか? 国語辞書には、「被災時に支援・援助を受けること。」とある。「受」は「受ける」、「援」は「ひく」「たすける」の意味。これから判断すると、「受援」は「たすけをもらうこと」の意味になろう。 「…

224)祖父と孫と高尾山

「世界のサカモト」と評された音楽家の坂本龍一さんが3月28日に亡くなられた。死因は明らかにされていないが、20年6月に直腸がんと診断された。両肺などにも転移し、ステージ4と公表していた。死の直前には「つらい。もう、逝かせてくれ」と、家族や医師に漏…

223)★#日本語文法ものがたり18★動詞の分類

「食べる」「走る」「行く」など、動詞は色々な分類ができます。「形」の分類では、皆さんが中学校・高等学校で習った「5段活用」「上一段活用」などのように「動詞の活用」があります。 五段 :行く 行かない 行きます 行く 行く(とき) 行けば 行け 下一…

222)母との散歩

そのころは母は99歳をとっくに超えて100歳に差しかかっていた。姉妹が多いので、交代で自分の家に母を預かることがあった。 母は、若いころからちょこちょこ動く人で、足が痛いとか、くたびれて歩けないということはなかった。毎日近くの、といっても、7~80…

221)目にうろこの「小説の書き方」

書くことが好きな私は、一度きちんと小説の書き方を勉強したいと思っていた。若いころに一度カルチャーセンターの小説を書くクラスに入ったことがある。 講師は名前のある作家だったが、クラスに入ってみて驚いた。 先生は年配の女性で、前の席にどーんと座…

220)この絵を見てどう思いますか?

大学院では専門が「日本語教育」であった。選択科目に「美術」を選んだ。高校時代も書道・音楽・美術の中で美術を選んだくらいなので、我ながら美術に興味があったのであろう。 最初の授業で、先生は大きな図版を教室に持ち込んだ。大きなポスター大の、厚め…

219)★#日本語文法ものがたり17★#複文の中の「~た」

前回の216)「★日本語文法ものがたり16★「~た」のいろいろ」の宿題の答えは、次のようです。 宿題1b:「~たほうがいい」のほうが「~るほうがいい」より、話し手の気持ちがこもっている。 宿題2 :aは単に「今日図書館が休みかどうか」を聞いているだけ…

218)3人の義兄

私は4人姉妹の一番下である。3人の姉は皆結婚をしている。したがって、私には3人の義兄がいる、いや、いたことになる。 残念ながら、義兄は3人とも亡くなってしまった。 私の姉妹は全員お酒が飲めないが、お婿さんは全員お酒大好き人間であった。したが…

217)不思議なお嫁さん

息子のお嫁さんは、中国地方の日本海側で育った。父親が海に潜ったり、山でイノシシや熊を追いかける人であったため、彼女も子供のころは父親に付いて回っていたという。 目鼻立ちがはっきりしていて、なかなかの美人なのだが、本人に自覚がない。化粧をする…

216)★#日本語文法ものがたり16★「~た」のいろいろ

前回は過去「(雨が)降った、寒かった」と、非過去「(雨が)降る、寒い」、継続「(雨が)降っている」について勉強しました。 日本語では、「(雨が)降った」や「(きのうは)寒かった」のように、「~た」が付いていると、過去になるのが基本です。とこ…

215)年賀状雑感

年賀状書きやその整理がおっくうになり、そろそろ「賀状じまい」をしようかという気持ちになる。 今年いただいた年賀状に次のようなものがあった。 「私事ながら、卒寿を期に賀状の筆をおきたいと存じます。 長年のご厚情を深謝致します。」 ご丁寧な「賀状…

214)「鎌倉殿の13人」の義時と小栗旬

もう新しい大河ドラマ「どうする家康」が始まってしまった。皆さんは前回の「鎌倉殿の13人」をご覧になっただろうか? 今回は、遅まきながら、「鎌倉殿の13人」についての雑感である。 NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の半ばが過ぎたころ、作者の三谷幸喜がテ…