2022年７月８日（金曜日）安倍晋三元内閣総理大臣（67歳）が銃弾に倒れた。あまりの出来事に日本中が衝撃を受けている。
今週は別のブログを用意していたが、この事件に触れずにおくことはできない。
安倍さんについては報道情報以外何一つ知らないが、一文を書くことによって、ご冥福をお祈りしたい。
安倍さんが現役のころは彼に対する批判は強かった。森友学園、加計学園、桜を見る会、アベノミクス、安倍のマスク、自衛隊、憲法改正、軍事予算問題など、国会でやり玉に挙げられることが多かった。戦争に突き進んでいるなどと非難されることもあった。
手元に、事件翌日の読売新聞（2022年７月９日朝刊）があるが、新聞が襲撃事件をどのように取り上げているか、ヘッドラインを並べてみる。事件の経過を知るとともに、安倍さんが首相在任中いかに幾多の仕事を提唱し、実現していったかが分かる。（写真も同紙のものを拝借しました）
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【第１面】
安倍元首相 打たれ死亡／奈良で選挙演説中
殺人未遂容疑 41歳男逮捕
首相在職 最長3188日／卑劣な言論封殺 許されぬ（編集局長）
【第２面】
強い信念 難題に挑む ／政権運営・硬軟織り交ぜ
「暴力屈せず」（岸田）首相が非難
バイデン氏「深い悲しみ」
【第３面】
遊説 警備に穴／容疑者接近 制止なし
卑劣な凶行に怒り禁じ得ない（社説）
【第４面】
「大きな存在失われた」／「よき友人」(岸田)首相が涙
【第５面】
トランプ氏と蜜月
国政選「６連勝」最長政権／退任後、最大派閥会長に
【第７面】
安倍外交 世界が評価／日米同盟を強化
「民主主義の擁護者」NATO事務総長
米欧も報道「最も安全な国に衝撃」
中台が哀悼 「中日関係改善に貢献」
「尊敬される政治家」韓国大統領
【第８､９面】
経済界 悼む声相次ぐ／市場も動揺
デフレ脱却 安倍氏注力／積極財政 日銀と連携
【第31面】
背後に迫り 凶弾２発／「ドーン」広がる白煙悲鳴
容疑者か 聴衆に紛れ拍手
山上容疑者宅から危険物／海自に３年間勤務か
銃自作 高い威力か／「たくさん作った」供述
弾丸 心臓に到達／病院会見「完全な止血できず」
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内閣総理大臣時代が長かったため、国内・国外で安倍さんに接した人がたくさんいた。アメリカはじめ台湾、インドなどでは丁重な弔いをしてくれているし、欧米、アジアからの丁寧な弔意も届いている。
現在評論家として活躍の宮家邦彦氏は、書記官としてイラク・イラン会議に参加、自身が通訳を行ったことがある。しかしながら、通訳がうまく行かず、会議は中止。いたたまれない気持ちでいた彼に対し、「有難うございました」と明るく声をかけてくれたのが、安倍晋太郎の秘書官として参加していた安倍さんであったという。
岸田首相や小池都知事、山本一太群馬知事はじめ、何人かの人が涙しているのを見ると、仕事の上だけでなく、個人的にも安倍さんとの長い付き合いがあり、安倍さんの死を本当に悲しんでいるのだなあというのが分かる。
政治家一家に育ち、政治家になることを当然として生まれてきた安倍さんが、温かい、誰をも包み込む人間力を持っていたことに、今更ながら思い知らされる気がする。
誰も公には言わないけれど、銃弾事件後の参議院選挙で自民党が圧勝したのも、危うかった自民党の候補者が奈良で当選したのも、安倍さんの力が大きく働いていたのではないか。
それにつけても、山上なる襲撃犯は、日本の屋台骨である人物を何の理由で撃ったのか、その代償はあまりに大きい。
安倍晋三氏のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
