司会者T:日本人の自分の呼び方はややこしいようです。
お相撲さんが若いのに「わし」、女子学生が「おれ」と言うこともあるようですが。
T:ドラマとかを見るときはやっぱり、女子学生が「おれ」という言い方が出てくると思いますが。
皆さん、聞いたことがないんですか(→聞いたことはありませんか)。
A:「おれ」のほうは聞いたことありませんが。
相撲さん(→相撲取りさん)の「わし」についてですが、相撲は大変伝統的なもので、だからかな、「わし」という言い方はあんまり違和感がないと思います、私は。
I:私も、女子学生が「おれ」っていうことは聞いたことないですけど、子供向けの放送で、相撲選手(→相撲取り)が「わし」って言うことを聞いたことがありますけど、そのときは、その場合に合うんじゃないかと、そういう感じました。
K:それと、「おれ」と「わし」の感じは違うと思いますが、「わし」はだいたいおじいさんの言葉じゃないですか。
別に乱暴なわけではないと思います。
相撲のように伝統的なスポーツの世界では、「わし」だけじゃなく、いろいろ古い言葉や習慣が残っていますから、あそこで(→そこで)「わし」っていうのは私もあまり違和感がないと思います。
それと、女子高校生の言葉遣いが最近乱暴になったというのは、授業中でもよく聞いていますけれども、実際、知っている女子学生が全然ないので、確かめることが全然できなくて、「おれ」と言っているか「ぼく」と言っているか知らないので、私としては何も言えないと思います。
M:私はドラマで女子学生が「おれ」を使っているのを聞いたことがあります。
キッズウォーズていうドラマで、中学生の女の子が確かに使ってます。
それはたぶん中学生や高校生が自分の個性を見せるために使っていて、社会人になったら、もう使わなくなるんじゃないかなと思います。
K:Mさんは高校のとき交換留学生で日本に来て、ここにいたんじゃないですか。
そのときはどうでしたか。
M:「おれ」を使ってる女子はいなかったです。
X:私も、若い男の人が自分を「わし」と言うのを聞いたことありますが、呼び方には別々のイメージがあって、たとえば「わし」と言ったらおじさんのイメージ、「ぼく」という言葉は少し謙遜なイメージ、「おれ」はちょっと自慢する、強く見せるそんなイメージがあって、そんなイメージを表すために呼び方を変えると思います。
それで、女子学生が「おれ」と言うことも、自分をもっとより強く見せるために使っているんじゃないかなと思います。
T:はい、じゃ、今、相撲さん(→相撲取り)が「わし」と言ったとき、違和感を感じる方が(→は)を挙げてください。<誰も挙げない>
「わし」について違和感が(→を)感じる方が(→は)ないんですか。
じゃ、女子学生が「おれ」と言ったとき、違和感がある方が(→は)手を。ほとんどですね。
はい、よくわかりました。
じゃ、次の問題点に移りたいと思います。